突然チームを任されたとき、リーダーは何をすべきか ― 志気ゼロのメンバーを「自走するチーム」に変える方法 ―
ある日突然、重要プロジェクトの責任者に任命されたら?
いつも通りデスクで仕事をしていると、上司から呼び出しがかかります。
「新しいプロジェクトを立ち上げる。君にチームを率いてほしい。時間はない。会社としても非常に重要だ」
評価されている証拠でもあり、同時に大きなプレッシャーでもあります。
成功すれば次のステージが見え、失敗すれば責任は重くのしかかります。
しかも、そのプロジェクトは 一人では絶対にできない。
チーム編成の権限は与えられましたが、理想的な精鋭チームを組めるとは限りません。
ミニサマリー:
突然の抜擢は、キャリアの転機であり、真のリーダーシップが試される瞬間です。
なぜ新プロジェクトのチームは最初から温度差があるのか?
あなたは強い動機を持っています。
しかし、チームメンバーにとってはどうでしょうか。
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すでに仕事で手一杯
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既存業務がなくなるわけではない
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新しい負担が増えるだけ
彼らにとって、このプロジェクトは「追加業務」です。
権限で集められたチームは、心まで集まっているわけではありません。
ミニサマリー:
権限で集められるのは人材であり、意欲ではありません。
人は命令では動かない。では何が必要なのか?
「このプロジェクトは重要だから頑張ってほしい」
この一言で人が本気になることは、ほとんどありません。
ここで必要なのは WHY(なぜやるのか) です。
しかも、それをメールで一方的に伝えても意味はありません。
有名な言葉があります。
「人は、自分が創るのを手伝ったものを所有する」
つまり、ビジョンは「与えるもの」ではなく、「一緒に創るもの」 なのです。
ミニサマリー:
ビジョンは共有するだけでは不十分。共創して初めて力になります。
チームの成果は、リーダーとの関係性で決まる
プロジェクトはチーム全員で完成させます。
そのためには、メンバー一人ひとりが
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責任を持つ
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品質を守る
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期限を意識する
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協力し合う
必要があります。
しかし、これらは 強制では生まれません。
恐怖や圧力で動かせば、表面的な協力は得られても、本当の意味でのコミットメントは生まれません。
必要なのは 人間関係のスキル です。
ミニサマリー:
成果は命令からではなく、関係性から生まれます。
チームを「協力者」に変える4つの人間関係スキル
1. 相手に本気で関心を持つ
ポイントは「本気」です。
表面的な関心は、すぐに見抜かれます。
相手の話を聞き、
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何に関心があるのか
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何を大切にしているのか
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何を達成したいのか
を理解することで、このプロジェクトが その人自身の成長につながる道 を描けます。
ミニサマリー:
動機は人それぞれ。理解しない限り引き出せません。
2. 笑顔で接する
忙しいと、笑顔は真っ先に消えます。
しかし、笑顔ほど強力な信頼構築ツールはありません。
作り笑顔ではなく、「一緒にやろう」という気持ちが伝わる自然な笑顔 が大切です。
ミニサマリー:
笑顔は、最短距離で信頼を生みます。
3. よく聴き、話させる
指示や説明よりも、「聴くこと」 が人を動かします。
本気で聴いてもらえた人は、「自分は大切にされている」と感じます。
この感覚こそが、エンゲージメントと自発性の源泉です。
ミニサマリー:
聴くことは、最も強力なモチベーション施策です。
4. 相手の関心軸で語る
チームメンバーが常に考えているのは、「これは自分にとって何をもたらすのか?」 です。
リーダーの視点ではなく、相手の視点でプロジェクトの価値を語ることで、納得と前向きな行動が生まれます。
ミニサマリー:
人は、自分の目標につながる仕事に本気になります。
リーダーシップとは、技術ではなく「人を動かす力」
リーダーは
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一番詳しい人
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一番経験がある人
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一番忙しい人
である必要はありません。
必要なのは、人が「この人のために頑張りたい」と思える存在 であることです。
それは操作や演出ではなく、誠実な人間関係から生まれます。
ミニサマリー:
人が自発的に動くとき、組織は最も強くなります。
要点整理
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突然のチーム編成では、意欲の差が前提
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ビジョンは「共創」しなければ機能しない
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命令より関係性が成果を生む
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人間関係スキルがリーダーの最大資産
次にチームを任されたとき、 あなたは人を集めますか? それとも、心を集めますか?
人が進んでついてくるリーダーは、どの組織でも求められます。
その力は、今日から磨けます。
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