「私」から「私たち」へ ― これからの時代に求められるリーダーの条件 ―
トップに立つということは、何を意味するのか?
企業の頂点に立つポジションは限られています。
その意味では、競争の要素があるのは事実です。
強い向上心を持つ人は、早い段階から、「自分はリーダーになる」と決め、努力を重ねてきたことでしょう。
成果を出し、評価され、昇進していく。
そのプロセスで、「自分の存在感を示すこと」が重要だった時代も確かにありました。
しかし、職場環境と求められるリーダー像は大きく変化しています。
ミニサマリー:
過去に有効だった成功モデルは、必ずしも今の最適解ではありません。
企業は「個の輝き」より「チームの成果」を求めている
現代の企業活動は、
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複雑
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スピードが速い
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部門横断的
です。
一人の力で結果を出すよりも、チーム全体が連携し、力を最大化すること が求められます。
リーダーに必要なのは、自分の「小さな船」を速く漕ぐ力ではなく、組織全体という船団を正しい方向に導く視野 です。
ミニサマリー:
リーダーの役割は、個人競争から全体最適へと移行しています。
自己信頼と自己中心性は、似て非なるもの
リーダーには強い自己信頼が必要です。
一方で、それが
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自分中心
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評価の独占
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成果の私物化
に変わってしまうと、周囲の信頼は失われます。
成果を出すたびに、「自分のおかげ」と語るリーダーと、成果を、「チームの努力の結果」として語るリーダー。
どちらのもとで、人は力を発揮したいと思うでしょうか。
ミニサマリー:
真の自信は、他者の貢献を認める余裕として表れます。
エンゲージメントは、リーダーの姿勢から生まれる
人は、「自分は大切にされている」と感じたとき、最も力を発揮します。
反対に、努力が当たり前とされ、成果だけが上司の評価として使われる環境では、創意工夫や挑戦意欲は低下します。
エンゲージメントとは、気合や根性ではなく、リーダーが作る環境の産物 です。
ミニサマリー:
やる気は命令で生まれず、扱われ方で生まれます。
恐怖ではなく、信頼が人を動かす
現代の職場では、威圧や恐怖によるマネジメントは機能しません。
それよりも、
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強みを活かす
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成長の機会を与える
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失敗を学習に変える
こうした関わり方が、人の内発的動機を育てます。
リーダーの役割は、誰かを貶めて自分を高めることではなく、人が自ら伸びていく土壌を整えること です。
ミニサマリー:
人は安心できる環境でこそ、挑戦できます。
評価されるリーダーは「後継者」を育てている
経営層が見ているのは、リーダー本人の成果だけではありません。
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チームは育っているか
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次のリーダーは生まれているか
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組織は持続可能か
自分の下に優秀な人材が育っていないリーダーは、実は次のポジションに進みにくくなります。
人を育てることは、自分のキャリアを守ることでもある のです。
ミニサマリー:
後継者を育てるリーダーほど、信頼されます。
「私」から「私たち」へ視点を移す
自分の成功を目指す意欲は大切です。
同時に、チームの成功を自分の成功と捉えられるかが、これからの分かれ道になります。
優秀な人は、自力で道を切り拓きます。
しかし、多くの人はリーダーの支援があってこそ、力を伸ばせます。
その可能性を引き出すことが、現代のリーダーの最大の価値です。
ミニサマリー:
リーダーの成果は、人の成長として現れます。
要点整理
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リーダーシップは「個の競争」から「チームの成功」へ進化している
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自己信頼は必要だが、独占は信頼を失う
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エンゲージメントはリーダーが作る環境次第
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人を育てることが、結果的に自分を高める
あなたは今、 自分の成果を語るリーダー でしょうか。 それとも、 人の成長を語るリーダー でしょうか。
1年後、同じ経験を繰り返しているのか、より大きな影響力を持つ存在になっているのか。
答えは、今日の焦点の置き方で決まります。
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