• ホーム
  • 資料ライブラリー
  • ブログ
  • 日本で成果を出すリーダーが理解している「摩擦を生まない影響力」 ― なぜ強いリーダーほど、日本では空回りしやすいのか ―
リーダーシップ

日本で成果を出すリーダーが理解している「摩擦を生まない影響力」 ― なぜ強いリーダーほど、日本では空回りしやすいのか ―

どの国にもいる「摩擦を生むリーダー」

どの国の企業にも、非常にエネルギッシュで、意見が明確で、行動が速いリーダーがいます。
強い意思を持ち、結果にコミットし、キャリア志向も高い。
多くの組織では、こうした人物が評価されてきました。

しかし日本では、同じ行動がまったく異なる結果を生むことがあります。

本人は前進しているつもりでも、周囲との摩擦が増え、組織が静かに止まってしまうのです。

ミニサマリー:
日本では「強さ」がそのまま影響力にならないことがあります。

なぜ「勢い」だけでは変化が定着しないのか?

「クラッシュ・オア・クラッシュスルー(突破するか、壊れるか)」という考え方は、スピード重視の環境では魅力的に聞こえます。

しかし、日本企業における変化は、一度決まれば非常に速いが、決まるまでに時間がかかるという特徴があります。

これは非効率ではなく、

  • 関係者全員が納得する

  • 実行段階での摩擦を減らす

  • 変更を長期的に維持する

ための、合理的なプロセスです。

ミニサマリー:
日本の変化は「遅い」のではなく「慎重に定着させる」設計です。

権限はあっても、命令が効かない理由

日本では、雇用関係は単なる契約以上の意味を持ちます。
社員は会社との間に、長期的な信頼関係を前提とした社会的な契約 を感じています。

そのため、

  • 強制的な指示

  • 急激な方針転換

  • 関係性を損なう要求

は、合理的な反発を生みやすくなります。

「数年後には別の国へ行く可能性がある上司」よりも、「これからも一緒に働き続ける同僚との関係」を重視するのは、自然な判断です。

ミニサマリー:
日本では、短期的な権限より長期的な関係性が優先されます。

「待つ」という行動の正体

新しいリーダーが着任すると、現場では慎重な様子見が始まります。

これは抵抗ではなく、

  • 方向性の見極め

  • リスクの最小化

  • 組織の安定維持

を目的とした 防御的合理行動 です。

外から見ると停滞に見えますが、内部では情報整理と影響分析が行われています。

ミニサマリー:
「何もしていない」のではなく「慎重に見ている」のです。

感情の爆発は、信頼を遠ざける

日本では、感情を制御できることが、成熟したビジネスパーソンの条件 と考えられています。

怒りや苛立ちを表に出すと、

  • 冷静さを欠いている

  • 状況を理解していない

  • 信頼できない

という評価につながりやすくなります。

ここで重要なのは、感情を抑えること=意見を持たないことではないという点です。

意見は持ちつつ、表現を調整することが求められます。

ミニサマリー:
日本では「何を言うか」より「どう言うか」が重視されます。

指示よりも「難しさ」を聞く

日本で意見を引き出す際、「どう思いますか?」と聞いても、答えは出てきにくいものです。

効果的なのは、「それを実行する上で、何が難しそうですか?」という問いかけです。

ここで使われる「難しい」は、しばしば「現時点では不可能」を意味します。

日本のビジネスパーソンは、課題を見つける力 が非常に高いため、多くの懸念点が出てきます。

ミニサマリー:
課題提示は、協力の第一歩です。

本当の仕事は「その先」にある

課題が出揃った後、次に必要なのは「では、どうすればできるか?」という対話です。

最初の案は、本気度の低い、表面的なものになりがちです。
ここでリーダーに求められるのは、粘り強さと敬意を伴った継続的対話 です。

  • 否定しない

  • 急かさない

  • しかし、諦めない

この姿勢が、徐々に本気の検討を引き出します。

ミニサマリー:
日本での変革は、対話の量が成果を決めます。

合意形成の先にあるスピード

日本の合意形成は時間がかかります。
しかし、一度合意されると、

  • 実行が速い

  • ぶれにくい

  • 継続性が高い

という特徴があります。

重要なのは、「決定」ではなく「合意」 です。

ミニサマリー:
合意が取れた後、日本の組織は非常に強い推進力を持ちます。

日本で成果を残すリーダーとは

日本で成功しているリーダーは、

  • 外交官のように関係を築き

  • 聞き役に回る時間を惜しまず

  • 信頼を通じて影響力を発揮します

短期的な派手さはありませんが、長期的に確実な成果 を残します。

ミニサマリー:
日本では「押す力」より「引き寄せる力」が成果を生みます。

要点整理

  • 日本では、力より信頼が影響力になる

  • 感情のコントロールはリーダーの必須条件

  • 合意形成は遅いが、実行は速い

  • 変革は対話量に比例する

日本でリーダーとして成果を出すために、 あなたは どれだけ話していますか? どれだけ聞いていますか?

変化は、声を大きくすることで起きるのではなく、信頼を積み重ねることで起きます。

👉デール・カーネギー・東京に、リーダーシップ開発に関する無料相談をお申し込みください。


 

デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。

東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

 

 

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。