経営トップはなぜ「組織のムードメーカー」であるべきなのか? ― エグゼクティブの存在感がチームの空気を変える ―
エグゼクティブフロアは静かで整然とし、厚いカーペットと落ち着いた空気に包まれています。
一方で、現場では日々さまざまな判断や調整が行われています。
この距離が広がるほど、トップが組織の空気に与える影響力は弱まっていきます。
では、経営トップはどのようにして、組織のムードに良い影響を与え続けることができるのでしょうか。
Q1. なぜトップが現場から離れると、影響力が弱まるのか?
組織が大きくなるほど、トップは直接現場を見る機会が減っていきます。
もちろん、直属の部下がマネジメントを担いますが、トップ自身の存在感がもたらす影響は別格です。
トップが見えない場所にいると、
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組織の方向性
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温度感
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優先順位
が現場に伝わりにくくなります。
ミニサマリー
トップの「見える存在感」は、組織の空気を整える重要な要素です。
Q2. 可視性を高めるリーダーは、何を工夫しているのか?
以前、株式会社パソナ(Pasona Inc.)の代表である南部氏を訪問した際、非常に印象的な工夫を目にしました。
執務フロアはオープンプランで、経営幹部が中央に配置され、トップも社員の動線上に姿を見せる設計になっていました。
これは、意図的に「距離を縮める」ための物理的な工夫です。
組織が大きくなるほど、こうした仕組みが重要になります。
ミニサマリー
可視性は偶然ではなく、設計によってつくられるものです。
Q3. 「歩き回るマネジメント」は、なぜ効果的なのか?
トム・ピーターズ と ボブ・ウォーターマン は、著書 エクセレント・カンパニー の中で
MBWA(Management By Wandering Around) を提唱しました。
これは、
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オフィスを出て
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現場を歩き
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人と対話する
ことで、状況やムードを把握し、影響力を発揮する考え方です。
ミニサマリー
トップ自らが現場に足を運ぶことで、組織の空気を感じ取り、調整できます。
Q4. 朝の集まりは、なぜ「ムード形成」に有効なのか?
日本企業には「朝礼(朝の集合)」という文化があります。
この考え方をグローバルに高度化している例が、リッツ・カールトンです。
世界中に拠点を持つ同社は、
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サービス理念
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行動指針
を毎日、全拠点・全シフトで確認します。
CEO自身も可能な限り参加し、理念を“生きたもの”として共有しています。
ミニサマリー
日常的な儀式が、組織のムードと価値観を統一します。
Q5. トップが参加する「日常の儀式」は、何を生むのか?
この考え方は、新生銀行でも応用され、
各拠点で同じ形式の朝のミーティングを行い、リーダー全員が参加しました。
重要なのは、
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トップが「任せる」だけでなく
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自ら「参加する」
という姿勢です。
それにより、組織全体に一体感が生まれます。
ミニサマリー
トップの参加は、メッセージの本気度を高めます。
Q6. トップは、どのようにムードメーカーになるべきか?
デール・カーネギー・トレーニング・ジャパンでは、人間関係原則やストレスマネジメント原則を軸に、毎朝の短いミーティングを継続しています。
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リーダーが持ち回りで進行
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トップも必ず参加
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オープンな環境で日常的にムードを感じ取る
そして何より、WHY(なぜこの仕事をするのか)を繰り返し伝えることを重視しています。
ミニサマリー
ムードメーカーとは、エネルギーと意味を伝え続ける存在です。
Q7. なぜ「気分に関係なく」明るさが求められるのか?
リーダーも人間ですから、常に同じ気分ではありません。
しかし、トップの感情は組織に大きく影響します。
だからこそ、
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エネルギー
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情熱
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コミットメント
を意識的に表現することが、組織を前向きに保ちます。
ミニサマリー
トップの態度は、組織の空気を決定づけます。
要点整理
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トップの可視性は、組織のムード形成に直結する
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現場との接点を意図的に設計することが重要
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日常の儀式が、価値観と一体感を生む
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リーダーは組織の「感情の基準点」になる
エグゼクティブとして 組織のムードとエンゲージメントを高めるリーダーシップを磨きたい方は、ぜひご相談ください。
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