なぜ「話す力」より「聴く力」が成果を左右するのか? ― エンゲージメントを高めるリスニングの実践ガイド ―
私たちは概して「話す」ことには慣れています。 自分の考えを伝え、説明し、説得し、共有する――それ自体は大切です。
しかし同時に、聴くことについてはどうでしょうか。
実は、チームのエンゲージメントや生産性を大きく左右するのは、上司やリーダーのリスニングの質です。
Q1. なぜ人は「話すのが得意」で「聴くのが苦手」なのか?
人は誰しも、
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自分を理解してほしい
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認めてほしい
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価値ある存在だと感じたい
という欲求を持っています。
そのため、話すことは心地よく、聴くことは後回しになりがちです。
ミニサマリー
話す快感に比べ、聴く努力は意識しないと不足しやすいのです。
Q2. 職場でよく見かける「聴けていない人」とは?
① そわそわ型(Preoccupied)
常に忙しく、マルチタスク状態。
視線が定まらず、注意が散漫です。
対処法
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「今お時間よろしいですか?」
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「少しだけ集中して聞いてもらえますか?」
要点を簡潔に伝えることが鍵です。
ミニサマリー
注意を確保してから、短く本題へ。
② 上の空型(Out-to-lunch)
目は開いているが、思考は別世界。
対処法
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要点についてのYes/No質問を投げる
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「ここまでで大丈夫ですか?」と確認する
ミニサマリー
理解確認は、集中を呼び戻します。
③ 割り込み型(Interrupter)
話を最後まで聞かず、自分の意見を差し込む人。
対処法
抵抗せず、言わせた後で、「先ほどの続きですが…」と戻す。
ミニサマリー
冷静に主導権を取り戻すことが大切です。
④ 無関心型(Whatever)
退屈そうで、興味がなさそうな反応。
対処法
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エネルギーを上げる
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オープンクエスチョンで巻き込む
ミニサマリー
質問は、関与を引き出すスイッチです。
⑤ 対立型(Combative)
権利意識が強く、議論を好むタイプ。
対処法
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合意点を見つけてそこに集中
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「この点は意見が分かれますね」と整理
ミニサマリー
対立より共通点を探す姿勢が有効です。
⑥ 分析型(Analyst)
すぐにアドバイスや解決策を出したがる人。
対処法
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「今日は状況共有だけです」
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「アドバイスは今は不要です」と明確に伝える
ミニサマリー
目的を先に共有すると、聴き方が変わります。
Q3. では「良い聴き手」とは、どんな人か?
「良い聴き手(Engager)」は、
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目で見る
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耳で聴く
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心で感じる
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頭で理解する
この4つを同時に使います。
相手に「話していい」「関心を持ってもらえている」と感じさせる存在です。
ミニサマリー
良い聴き手は、相手の価値を高めます。
Q4. 上司が「聴く」と、何が起きるのか?
上司が聴くと、部下は
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自分で考える
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自分で答えに気づく
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自分で責任を持つ
ようになります。
「私たちは、自分が関わって生み出したものに責任を感じる」という原則が、ここで機能します。
ミニサマリー
聴く上司は、考える部下を育てます。
Q5. なぜリスニングのROIは高いのか?
聴かれるチームは、
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エンゲージメントが高い
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改善提案が出やすい
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当事者意識が強い
結果として、「言われたことだけをやるチーム」との差が大きく開きます。
ミニサマリー
リスニングは、最も費用対効果の高いマネジメント投資です。
要点整理
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聴く力は、チーム成果を左右する
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聴けていないパターンには対処法がある
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良い聴き手は、相手の価値を引き出す
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上司が聴くほど、チームは自走する
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