社内コンフリクトをWin-Winで解決する方法とは? ― 組織の対立を前進力に変える12のステップ(後編)―
なぜ社内コンフリクトは避けられないのか?
人が集まれば、考え方や価値観の違いが生まれます。
それはごく自然なことであり、どの組織にも日常的に存在します。
小さな意見の違いであれば、そのまま日常業務の中で解消されることも多いでしょう。しかし、放置された対立が深刻化すると、組織全体のエネルギーが「外との競争」ではなく「内側の消耗」に向いてしまいます。
社内でエンジン同士が衝突している状態では、前進は止まってしまいます。
👉 ミニサマリー:コンフリクトは避けるものではなく、適切に扱うべき経営課題です。
社内対立が組織に与える本当の影響とは?
Q:なぜ社内の対立は成果を止めてしまうのか?
組織内で意見や立場の違いが激しくなると、本来市場や顧客に向けるべき時間・思考・創造力が、内部調整や対立対応に消費されます。
特に規模が大きくなるほど、部門ごとの視点や優先順位の違いが表面化しやすくなります。
重要なのは「誰が正しいか」ではなく、組織全体としてどこに向かうのかです。
👉 ミニサマリー:社内対立は「個人の問題」ではなく「組織設計の問題」として捉える必要があります。
コンフリクト解決の前提:これまでの6つの視点
これまでに確認してきたのは、以下のような基本姿勢です。
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前向きな姿勢を持つ
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共通の土俵で会う
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問題を明確に定義する
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十分な準備をする
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自分自身を客観視する
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共通点を探す
ここからは、実際の対話と解決を前に進めるためのステップ7〜12を見ていきます。
ステップ7:感情ではなく、事実に向き合う
Q:感情が先行すると、何が起きるのか?
ビジネスでは「人」ではなく「課題」を扱う必要があります。
しかし現実には、相手の性格や過去の言動に引きずられてしまうことも少なくありません。
意識すべきは、結果・事実・論理です。
論点を成果ベースに切り替えることで、合意形成は格段に進みやすくなります。
👉 ミニサマリー:論点を「人」から「成果」に移すことが解決への近道です。
ステップ8:正直さを軸に置く
Q:なぜ駆け引きは逆効果になりやすいのか?
組織には様々な思惑が存在しますが、過度な駆け引きや自己防衛は信頼を削ります。
立ち返るべきは、組織の目的・ビジョン・価値観です。
「自分は何のためにこの会社で働いているのか?」
この問いに誠実に向き合うことが、対立解消の基盤になります。
👉 ミニサマリー:誠実さは、最も強力な交渉資源です。
ステップ9:代替案と根拠を示す
Q:妥協は「負け」なのか?
妥協とは、より良い解決策を組み立てるプロセスです。
特に重要でない領域では柔軟に対応し、信頼関係を育てることが有効です。
また、自分の提案にはデータ・事例・合理的根拠を添えましょう。
納得しやすい提案は、反対されにくいのです。
👉 ミニサマリー:選択肢と根拠が、合意を前に進めます。
ステップ10:高度なコミュニケーション力を磨く
Q:本当に「聞いて」いますか?
多くの人は、相手の話を聞きながら次の反論を考えています。
それでは、真の理解には至りません。
相手の意見を言語化して返すことで、「理解されている」という安心感が生まれます。
これは対立を和らげる非常に有効な技術です。
👉 ミニサマリー:理解のフィードバックが、信頼を生みます。
ステップ11:良い形で終える
Q:合意後に決めるべきことは何か?
解決は「決まった瞬間」では終わりません。
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次のアクション
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担当者
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進捗確認方法
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成果の測定基準
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今後の意見の違いへの対応方法
これらを明確にし、前向きな雰囲気で締めくくることが重要です。
👉 ミニサマリー:終わり方が、その後の協働を左右します。
ステップ12:プロセスを前向きに捉える
Q:なぜ対立は成長の機会になるのか?
多様な視点は、組織の強みです。
対立を通じて、私たちは他者の考え方や判断基準を学びます。
その結果、以前よりも深い信頼関係が築かれることも少なくありません。
👉 ミニサマリー:対立は、関係性を深める入口にもなります。
まとめ
勝つべきは「相手」ではない
多くの人は、対立において「勝つこと」にエネルギーを注ぎます。
しかし、真に価値があるのはWin-Winの解決です。
社内で消耗するより、市場で勝つために力を結集する。
そのための指針として、この12ステップは組織を正しい方向へ導いてくれます。
要点整理
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コンフリクトは避けるものではなく、経営で扱うべきテーマ
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人ではなく「課題と成果」に焦点を当てる
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誠実さ・根拠・対話が合意形成を加速する
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適切な解決は、組織の結束力を高める
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