社内コンフリクトをWin-Winで解決する方法とは? ― 組織の対立を前進力に変える12のステップ(前編)―
なぜ社内対立は「正論」だけでは解決しないのか?
“Remember that other people may be totally wrong, but they don’t think so.”
(相手が完全に間違っていることもある。しかし、本人はそう思っていない)
この言葉は、Dale Carnegie が残した、人間関係の本質を突いた洞察です。
私たちは社内で問題が起きると、「相手が理解すれば解決する」「正しさを示せば納得する」と考えがちです。
しかし現実には、強い主張、長い議論、根回しを重ねても、明確な勝者が生まれることはほとんどありません。
👉 ミニサマリー:社内コンフリクトは「正しさ」ではなく「扱い方」が結果を左右します。
社内コンフリクトがもたらす本当の損失とは?
Q:なぜ内部の対立は、成果を奪ってしまうのか?
社内での対立が激しくなると、本来は競合や市場に向けるべきエネルギーが、内部消耗に使われてしまいます。
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個々の議論では勝っている
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しかし組織全体では前進していない
この状態は珍しくありません。
戦いには勝っても、戦争には負ける――それが社内対立の典型的な結末です。
👉 ミニサマリー:内部対立は、静かに組織の推進力を奪います。
極端な対応が、さらに問題を深める理由
Q:人は対立時になぜ極端な行動を取るのか?
対立に直面したとき、多くの人は次のどちらかに傾きます。
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自分の考えを引っ込め、波風を立てない
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相手を押し切り、従わせようとする
どちらも一時的には楽に見えますが、持続的な成果や信頼関係にはつながりません。
前進のために必要なのは、妥協と協働による、第三の道です。
👉 ミニサマリー:折れるか押すかではなく、協働という選択肢があります。
Win-Winを実現する12ステップとは?
ここからは、社内コンフリクトを前向きに解決するための、12のWin-Winステップのうち、前半6つをご紹介します。
ステップ1:前向きな姿勢を持つ
Q:態度は本当に結果に影響するのか?
大きく影響します。
「この対立は学習と成長の機会になり得る」と捉えるだけで、対話の質は変わります。
もちろん簡単ではありませんが、姿勢を変えることが第一歩です。
👉 ミニサマリー:態度が変わると、対話の可能性が広がります。
ステップ2:共通の土俵で会う
Q:なぜ場所と時間が重要なのか?
過去の感情を引きずらないために、中立的な場所を選びましょう。
また、集中できる時間を確保し、メールや電話だけで済ませることは避けます。
重要な対立ほど、対面での対話が効果を発揮します。
👉 ミニサマリー:環境を整えることは、解決準備の一部です。
ステップ3:問題を明確に定義する
Q:議論が噛み合わない原因は何か?
多くの場合、本当の論点が一致していないことが原因です。
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何が本質的な課題なのか
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優先順位は何か
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複雑なら分解できないか
これを合意することで、無駄な衝突を防げます。
👉 ミニサマリー:論点の合意が、議論を前に進めます。
ステップ4:十分な準備をする
Q:準備不足は何を招くのか?
自分の視点だけで臨むと、対立は深まります。
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相手の立場からどう見えるか
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譲れない点と、譲れる点は何か
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合意できなかった場合の選択肢(BATNA)は何か
これらを事前に整理しておきましょう。
👉 ミニサマリー:準備は、感情的対立を防ぐ保険です。
ステップ5:自分自身を客観視する
Q:自己認識はなぜ重要なのか?
誰にでも「反応しやすいポイント」はあります。
感情が先行していないか、理性が主導しているかを自問することで、冷静さを保てます。
👉 ミニサマリー:自分を制御できる人が、対話を制御できます。
ステップ6:共通点を探す
Q:妥協は弱さなのか?
妥協とは、真ん中で折れることではありません。
共通の目的や利害に焦点を当てることです。
過去の対立ではなく、未来に向けた議論へと視点を移しましょう。
👉 ミニサマリー:共通点は、合意への橋になります。
後編では、以下の6ステップを解説します。
7. 感情ではなく事実に向き合う
8. 正直さを軸に置く
9. 代替案と根拠を示す
10. 高度なコミュニケーション力を磨く
11. 良い形で終える
12. プロセスを前向きに捉える
まとめ
社内コンフリクトは避けるものではなく、組織の成熟度を高める機会でもあります。
Win-Winを目指す姿勢と、正しいステップを踏むことで、対立は「停滞」から「前進」へと変わります。
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