プレゼンテーション

直前の登壇者が最悪/最高だった場合の対応戦略 ― どんな流れでも主導権を取り戻す「2つの準備」 ―

なぜ「前の登壇者の出来」がプレゼンを左右するのか?

複数の登壇者がいるイベントでは、自分の出来以前に「直前の空気」が大きな影響を及ぼします。

  • 直前の登壇者が単調で、会場が静まり返っている

  • 逆に、会場を完全に掌握する素晴らしい登壇だった

どちらも、話し手にとっては難しい状況です。
問題は多くの人がこの2つの可能性を想定せずに登壇してしまうことです。

要点まとめ
複数登壇イベントでは「自分の番の前」を想定した準備が不可欠です。

直前の登壇者が会場を静かにしてしまった場合、どうするべきか?

聴衆の集中が落ちている状態では、すぐに話し始めるのは逆効果になることがあります。
まず必要なのは、空気を切り替えることです。

有効な対処①:あえて「沈黙」を入れる

登壇してすぐ話し始めず、数十秒の沈黙を置きます。
それまで続いていた音の流れが止まり、自然と注意がこちらに向きます。

有効な対処②:最初の一文で一気に引き上げる

沈黙のあと、

  • 声量を少し上げる

  • 明確で力のある一文を投げる

  • その後、短い間を入れる

これが、強力なパターン・インタラプト(注意の遮断と再集中)になります。

要点まとめ
静まり返った会場では「沈黙 → 強い一文」で流れを切り替えます。

日本の会場で「参加型」を狙う際の注意点は?

イベントによっては、
「手を挙げてください」
「隣の人と話してください」
といったアクションが効果的な場合もあります。

一方で、その場の雰囲気や文化的配慮から、控えめな反応になることも珍しくありません


そのため、強制的な参加型ではなく、

  • 写真(特に人物写真)

  • ストーリーテリング

  • 実例紹介

といった、見る・聴く”形で引き込む手法が安定します。

要点まとめ
参加を強制せず、内容と構成で引き込む方が効果的な場面も多くあります。

直前の登壇者が大成功だった場合、どう切り出すべきか?

会場が盛り上がり、拍手喝采のあとに自分の名前が呼ばれる。
これはプレッシャーのかかる瞬間です。

最初にやるべきこと:前の登壇者を称える

登壇したら、前の登壇者が去った方向に体を向け、こう言います。

「素晴らしいお話でしたね。〇〇さん、ありがとうございました」

これにより、

  • 聴衆と感情を共有

  • 会場との一体感を形成

  • 自信と余裕を示す

ことができます。

要点まとめ
前の登壇者を称えることは、自分の評価を下げる行為ではありません。

絶対にやってはいけないオープニングとは?

次のような言葉は避けましょう。

  • 「さっきの方ほど面白くないかもしれませんが…」

  • 「あの後なので、ちょっとやりにくいですが…」

これは無意識に自分の価値を下げる宣言になってしまいます。

代わりに、

  • 良く設計された質問

  • 誰もが知る引用や格言

  • 印象的な一文

で、一気にテーマ転換を行います。

要点まとめ
比較に逃げず、自分の土俵に話題を戻すことが重要です。

なぜ「最初の問い」がこれほど重要なのか?

優れた問いは、

  • 聴衆の思考をリセット

  • 直前の話題から意識を切り離し

  • 「今ここ」に集中させる

力を持っています。

これは、沈んだ会場でも、盛り上がった直後の会場でも、同様に有効です。

要点まとめ
最初の問いは、会場の記憶を上書きするスイッチです。

結局、最善の準備とは何か?

答えはシンプルです。
2つのシナリオを用意しておくこと

  1. 会場が静まり返っている場合のプラン

  2. 会場が盛り上がっている場合のプラン

どちらが来ても慌てず対応できると、

  • 表情

  • 立ち居振る舞い

すべてに余裕が生まれます。

要点まとめ
準備がある人ほど、堂々と見えます。

要点整理

  • 複数登壇イベントでは「前の登壇者」を想定する

  • 静かな会場には沈黙と強い一文で流れを変える

  • 盛り上がった会場では前の登壇者を称え、自然に入る

  • 成功の鍵は「2つのプラン」を事前に持つこと

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