プレゼンは「友だちとの会話」でいいのか? ― 目的と聴衆で変える、伝わる話し方の選択
プレゼンは常に「会話のように」すべきなのか?
「プレゼンは友だちと話すように、自然体で」こうしたアドバイスを目にすることがあります。
確かに、
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リラックスして
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相手に集中し
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包み込むように話す
という姿勢は大切です。
しかし、それが
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経営会議の役員層
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専門性の高いエキスパート
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重要な提案を受ける顧客
にも そのまま通用するか というと、答えは ケースバイケース です。
ミニサマリー
「会話型」は万能ではありません。
まず決めるべき最重要ポイントは何か?
プレゼン準備で最初に考えるべきことは、「何を達成したいのか?」 です。
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情報提供なのか
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理解促進なのか
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説得なのか
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行動喚起なのか
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娯楽・体験なのか
目的が違えば、話し方・構成・熱量はすべて変わります。
ミニサマリー
目的が話し方を決めます。
専門家向けプレゼンは「会話調」でよいのか?
聴衆がその分野の専門家であれば、求められるのは 中身の濃さと正確さ です。
この場合、
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インフォーマティブ(情報重視)な構成
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ロジカルで整理された話し方
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過度に砕けすぎないトーン
が好まれます。
あまりに軽い口調だと、「真剣に扱われていない」と感じられることもあります。
ミニサマリー
専門家には、敬意が伝わる語り口が必要です。
では、退屈になってもいいのか?
もちろん NO です。
フォーマルであっても、
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強弱のある声
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意味と一致したジェスチャー
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アイコンタクト
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ストーリーの挿入
は欠かせません。
また、自分自身の経験(成功も失敗も)を織り交ぜることで、話は一気に「自分ごと」になります。
ミニサマリー
フォーマル=退屈、ではありません。
「説得」が目的の場合、何が必要か?
相手を納得させ、判断や同意を得たい場合、これは 雑談ではありません。
必要なのは、
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論理
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事実
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データ
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統計
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具体的な証拠
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第三者の声
です。
さらに、抽象的な数字は 具体的な比喩 に変換すると伝わります。
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距離 → サッカー場◯面分
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容量 → オリンピックプール◯杯分
こうすることで、数字が「実感」に変わります。
ミニサマリー
説得には、構造化された証拠が不可欠です。
行動を起こしてもらいたい場合はどう話すべきか?
行動喚起が目的なら、話し手のエネルギーが決定打 になります。
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熱意が伝わらなければ、人は動かない
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抽象論ではなく、具体的な未来像を描く
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「その後、何がどう良くなるのか」を明確にする
たとえば研修提案であれば、「学ぶ内容」ではなく「修了後に何ができるようになるのか」を語る必要があります。
さらに、
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それが業績にどう影響するのか
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コスト削減か、売上向上か
まで落とし込むことで、意思決定につながります。
ミニサマリー
行動は、具体的な未来像から生まれます。
娯楽性が目的の場合はどうか?
聴衆を楽しませることが主目的であれば、会話調は非常に有効 です。
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ストーリーを中心に展開
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人物・場所・季節・空気感を描写
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場面が目に浮かぶように語る
これは、小説家が情景を描くのと同じです。
出来事だけでなく、そこに至るプロセスと背景 が、聴衆を引き込みます。
ミニサマリー
娯楽性は、情景描写で高まります。
結局、正解はどれなのか?
正解は 一つではありません。
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会話調が合う場面
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フォーマルさが必要な場面
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データで圧倒すべき場面
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教義のように訴える場面
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時代の流れを整理する場面
重要なのは、スライドを作る前に「型」を決めること です。
ミニサマリー
話し方は、戦略的に選ぶものです。
要点整理
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プレゼンは「会話型」が常に正解ではない
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目的と聴衆が話し方を決める
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フォーマルでも、魅力的にはできる
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成功の鍵は、準備段階での方針決定
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