影響力を高めるストーリーテリング — 人を動かすリーダーが実践する「イメージで伝える技術」
「正しいことを言っているのに、人が動かない」のはなぜか?
会議で合理的な提案をしても、周囲の反応が鈍い。
データも根拠もあるのに、決断につながらない。
この現象は、能力不足ではありません。
多くの場合、伝え方の形式が相手の意思決定プロセスに合っていないだけです。
人は論理だけでは動きません。
頭の中に具体的な情景が浮かび、結果がイメージできたときに行動が起こります。
「ピンクの象を想像しないでください」と言われると、思い浮かんでしまう——
これは、人が言葉よりもイメージに強く反応することを示しています。
▶ ミニ要約:影響力は“何を言うか”以上に、“どうイメージさせるか”で決まる。
なぜ優れたリーダーはストーリーを使うのか?
デール・カーネギーのリーダーシップ研修でも強調されるように、人を動かすコミュニケーションには共通点があります。
それは、相手に結論を押し付けないことです。
優れたリーダーは、事実・状況・未来像を描き、相手自身が「その方向が望ましい」と納得できる状態を作ります。
プロの落語家が最小限の道具で多彩な人物や場面を描くように、リーダーも言葉によって現実感のある情景を生み出すことができます。
これは特別な才能ではなく、訓練によって習得可能なスキルです。
▶ ミニ要約:ストーリーは相手の主体的な納得を引き出すための最強のツール。
提案が通る人は何が違うのか?
たとえば、売上向上のための施策を提案する場面を考えてみましょう。
❌ 直接的な提案
「売上を拡大するために営業人員を増やすべきです」
この言い方では、聞き手は即座にコストやリスクを考え始めます。
✅ ストーリーを用いた提案
先日、赤坂の本社で財務部門の担当者と話す機会がありました。
過去の分析では、営業一人当たりの年間売上は平均約4,000万円とのことでした。
新入社員でも初年度に人件費を回収できるケースが多く、3年目以降は大きく伸びる傾向があるそうです。
中長期目標を考えると、今から人材を育成することが重要だと感じました。
この伝え方では、聞き手自身が、「今採用しておくべきではないか」という結論に近づきます。
▶ ミニ要約:結論を提示するより、結論に至る道筋を示す方が影響力は高い。
「戦わずして勝つ」影響力とは?
強い説得や押し付けは、一時的な同意は得られても持続しません。
特に日本企業でも外資系企業でも、合意形成には信頼と納得が不可欠です。
人は、自分で出した結論に対して最も強くコミットします。
ストーリーテリングは、相手の判断力を尊重しながら方向性を示す方法です。
これはデール・カーネギーが提唱してきた、「人を尊重しながら影響力を発揮する」リーダーシップそのものです。
▶ ミニ要約:最強の説得は、相手自身が納得して行動を選ぶ状態を作ること。
影響力のあるコミュニケーションを実現する実践ポイント
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結論ではなく背景から話す
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人物・場所・数値など具体性を持たせる
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感情と論理の両方に働きかける
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短く、明確に、事前に構成する
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相手が自分で答えに到達できるよう導く
要点整理
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人は論理だけでなくイメージで意思決定する
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ストーリーは納得と主体性を生み出す
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押し付けない説得が長期的な影響力を生む
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準備された短い物語が組織を動かす
リーダーとして人を動かす力を高めたい方へ
エンゲージメントの高い組織では、社員が自発的に行動し、目標に対して主体的に貢献します。
その背景には、リーダーのコミュニケーション能力と信頼関係の構築があります。
デール・カーネギーでは、世界100年以上の研究と実践に基づき、リーダー・管理職・専門職が影響力を高める方法を体系的に提供しています。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
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