プレゼンテーション

スピーチをする際、自分のブランドを守るためにできること

人前でスピーチをするときは、公私の両方の面であなたのブランドがかかってきます。イベントが宣伝され、人々はあなたがスピーチをするということを知り、その中の一部の人は、あなたが果たしてどんな話をするのか聞きたくてわざわざ足を運んでくることでしょう。彼らはあなたがどこかの有名な大企業に勤めているという事実に引きつけられているのかもしれず、彼らの期待は高まっています。よく忘れがちなのは、彼らは無意識のうちに、私たちの話し方にも耳を傾けているという点です。誰もがスピーチのアマチュア批評家で、たいていその厳しさは自分たちのスピーチ能力と大きく反しています。

スピーチをするときは、どこの有名大学を卒業しているかとか、どこの大企業に勤めているかなど関係ありません。ステージの上では学位や役職は助けになりません。誰も手を差し伸べてくれず、のるかそるか、やるしかありません。このスピーカーはそってしまっていました。

残念な点は、そうなる理由がなかったからです。この人は 3 つの重要な間違いを犯していました。まず、どんな人がスピーチを聴きに来るのかまったく下調べをしていませんでした。スピーチのポイントは、他の似たような大企業に勤めている人には伝わったかもしれませんが、そのような人たちはその日、会場にはほとんどいませんでした。私は名刺交換をし、大企業から来ている人にはほとんど出会わなかったので、それが事実であると知っています。どんな人があなたのスピーチを聴きに来るか確認するのはそれほど難しくありません。主催者に電話し、どんな人が来るのか、どこの企業の人たちか、男女比はどうか、年齢層はどうか、役職はなどを尋ねればよいのです。

それぐらいは誰でもできるでしょう。でもそれによってスピーチの準備に差が出てくるのです。このスピーカーはそれを怠ったため、スピーチは説得力に欠けていました。

もう 1 つの間違いは、このスピーカーは聴衆の前で実際にスピーチをする前に明らかに練習をまったくしていなかった点です。聴衆を練習台にしてはいけません。簡単な決まりです。かなり簡単なことに聞こえるかもしれませんが、さっとでも予行演習をしようとするスピーカーは実際にはほとんどいません。スピーチをするときは事前に最低3回は通しで練習すべきです。リズムを決め、メッセージと合っているか確認しなければならないからです。また、5 分おきに聴衆を刺激するような何かをする必要があるので、それも計画します。

このスピーカーの話し方は重要なメッセージから聴衆の注意をそらしてしまっていました。「あのー」が連発され、淡々としたスピーチで、声はマイクを通しても聞き取れないほど小さな声でした。スピーチの前に会場や機器を確認していないのも明らかでした。一本調とまでは行きませんが、でもそれにかなり近いものでした。これはとてもつまらなく、完全に忘れ去られてしまうようなスピーチだったのですが、そのようである必要はなかったはずです。

3 番目の間違いは、パブリック・スピーキングのトレーニングは受けていなかった点です。皮肉なことに、彼の会社では、従業員育成のトレーニングはすべて社内で行う決まりになっているとのことでした。私には、このスピーカーはどの社内トレーニングも受けていないと分かりました。

皮肉にも、このスピーカーは LinkedIn のプロフィールに、彼が持っているたくさんのスキルの1つとして「プレゼンテーション・スキル」という致命的な言葉を入れていました。大胆にも言ったものですね。実際はお粗末なものでした。パフォーマンスを見た後でプロフィールを読むと、他の分野の専門知識のレベルも疑わしく思えてきます。あなたはぜひトレーニングを受けてスキルを磨いてください。その違いは大きいです。

人前で話す機会があったらすべて活かすようにしましょう。あなたの個人ブランドを売り込む素晴らしい方法だからです。でも、きちんと計画し、自分で練習して、ビジネス・コミュニティにあなたの個人ブランドを加え、築き上げる準備が必要です。社外でトレーニングを受けることによって、あなたの組織の限界を超えることができるためあなたの成功に役立ちます。 誰しもベスト・プラクティスが必要なものです。プロのトレーナーはあなたの能力を入念に調べ、あなたに合ったレベルのコーチングを行い向上の手助けをします。

あなたは、これら3つの間違いを犯さないようにしてください。そうすればこのスピーカーよりももっと上手なスピーチをできるようになります。これらのアイデアはどれも難しいことではありません。あなたは、自分の個人ブランドを台無しにしないように、ぜひ、これらのアイデアのいくつかを採り入れ、他の人と差をつけましょう。

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