リーダーを蝕むストレス ― 「大丈夫」は危険な言葉|デール・カーネギー東京
「大丈夫だろう」が命取り ― リーダー健康危機の現実
野心的なリーダーが、過労とストレスで倒れていく。
それは珍しい話ではありません。
心身症(ストレスが体に現れる病)は本当に存在し、「気合で乗り切る文化」が多くの優秀な人を病に追い込みます。
特に男性リーダーは要注意。
「我慢」「根性」「まだ大丈夫」という思い込みが命を削ります。
ミニサマリー:
ストレスは静かに進行し、気づいた時には手遅れかもしれません。
現代男性リーダーの健康罠
喫煙、飲酒、運動不足、不規則な食事。
「少し太ったけど大丈夫」「明日から運動しよう」――その明日は来ません。
ストレスと疲労が積み重なり、高血圧・不眠・倦怠感が「当たり前」になっていきます。
しかし“慣れた”ことが危険なのです。
体が警告を出しても、それを感じ取れなくなっている。
ミニサマリー:
「慣れ」は麻痺。ストレスを感じないことが最も危険。
健康診断での「警告」を無視した結果
私自身、健康診断で高血圧を指摘されました。
典型的なオーストラリア人男性の反応――「一時的なものだろう」。
妻が買ってきた家庭用血圧計で測ると、異常は続いていました。
原因は分かっていたのに、体が「普通」に感じてしまう。
その無自覚こそ、最大の落とし穴です。
ミニサマリー:
ストレスは痛みを伴わない。だからこそ危険。
ストレスを自己管理する4つのステップ
ストレスを「感じない」まま溜め込むのではなく、
意識的に整理し、対処することが重要です。
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問題を特定する
頭の中で無数の悩みが飛び交う。
まず「最大の問題(クイーンビー)」を特定しましょう。 -
原因を見極める
問題の背景にある要因を洗い出し、
どれが最も大きなストレス源かを明確にする。 -
解決策を出し尽くす
判断を保留して、どんなアイデアでも書き出す。
「バカな案」が突破口を生むこともある。 -
最善の策を選ぶ
完璧ではなくても、方向性を定める。
明確な“地図”を手に入れることで、心が落ち着く。
ミニサマリー:
思考を整理すれば、ストレスの霧は晴れる。
要点整理
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ストレスは“感じないまま進行する病”である。
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健康診断だけでなく、日常的な自己観察が大切。
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問題→原因→解決→選択のプロセスで心を整える。
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リーダーの最大の責任は「自分の健康を守ること」。
あなたやあなたのリーダーは、ストレスを「管理」できていますか?
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、
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