プレゼンテーション

オンラインプレゼンで“疲れて見える”理由と、画面越しでも圧倒的に伝わるエネルギー設計術 — デール・カーネギー東京

Zoom、Teams、Meet——オンライン会議が日常化した今、多くのビジネスパーソンが同じ悩みを抱えています。

「自分ではエネルギーを出しているつもりなのに、画面越しだと弱々しく見える」

オンラインは、対面以上に“エネルギーの見え方”がシビアです。本記事では、デール・カーネギー・トレーニングが蓄積した知見から、画面の中でも説得力が最大化されるオンライン話法 を解説します。

Q1|なぜオンラインでは“実際より疲れて見える”のか?

オンライン画面は、登壇者のエネルギーを 自動的に20〜30%削るフィルター のようなものです。

本人は
「十分に声を出している」
「表情も作っているつもり」
と思っていても、画面越しには 実際より弱く、平坦に 映ります。

実際に19名が連続でオンラインプレゼンを行った研修では、

  • 高エネルギーの話し手 → 説得力・好感度ともに高い

  • 低エネルギーの話し手 → 内容が良くても弱く見える

という明確な差が生まれました。

ミニサマリー:
オンラインは対面以上にエネルギーが減衰するため、意識的に“盛らないと”弱く見える。

Q2|なぜエネルギー量が説得力に直結するのか?

オンラインプレゼンの目的は「情報提供」だけではありません。

  • 相手に信じてもらう

  • 相手に行動してもらう

  • 提案に納得してもらう

そのためには、話し手自身が 「自分の言葉を信じている」 と受け取られる必要があります。

人は

  • エネルギーが高い人 → 信念があると感じる

  • エネルギーが低い人 → 自信がないと感じる

というバイアスを持っています。
特に日本企業・外資系企業の役員会議・営業提案では、この印象差が結果に直結します。

ミニサマリー:
オンラインでは「声量 × 表情 × エネルギー」の3点が、信頼性の源泉になる。

Q3|音声はどう使えば“オンラインで強く”聞こえるのか?

オンラインの音声処理は、大声や叫び声が苦手です。
そのため、

  • 声は強めに

  • しかし“張りすぎ”はNG

という絶妙なバランスが必要です。

有効なテクニックは:

  • キーワードだけ強くする

  • 文の途中でスピードを変える

  • 強調ポイントにエネルギーを乗せる

これだけで、声の立体感が生まれ、画面越しに届く説得力が大きく変わります。

ミニサマリー:
音量ではなく「コントロール」で強さを演出するのがオンラインの必須スキル。

Q4|表情が動かないと、なぜ聴衆は離脱するのか?

ある参加者は「声」だけでなく「表情」も巧みに使い、聞き手を魅了しました。
一方、他の多くの参加者は 表情が完全にニュートラル

オンラインでは感情が伝わりにくいため、

  • 無表情=エネルギーゼロ

  • エネルギーゼロ=説得力ゼロ

と判断されてしまいます。

メラビアンの法則でも指摘されているように、
言葉と表情が一致しないと93%のメッセージは伝わらない。
「嬉しい話なのに無表情」「重要な話なのに淡々」——これが最大の離脱ポイントです。

ミニサマリー:
表情はオンラインでは“言葉の代わり”。動かないとメッセージは届かない。

Q5|ジェスチャーはオンラインでも有効なのか?

結論:非常に有効。ただし工夫が必要。

【背景なし(リアル背景)】

  • ジェスチャーは自由

  • ただし“画面外”に消えないよう、カメラ位置に合わせて調整

【グリーンスクリーン背景あり】

  • 横方向の動きは腕が消えてしまう

  • 有効なのは 体の前方に向かってのジェスチャー

  • カメラに向かって手を出す動きは迫力が出る

どちらの場合も、
事前にカメラを使ってジェスチャー範囲をチェックする
ことが不可欠です。

ミニサマリー:
オンラインのジェスチャーは“前方向”が鉄則。動画チェックが成功の鍵。

Q6|オンラインで「実際以上に20%盛る」必要がある理由とは?

対面では自然に伝わる熱量も、オンラインでは伝わりにくい。
そのため、
「自分が十分だと思うエネルギー」に+20%足してちょうど良い。

具体的には:

  • 声を少し強めに

  • 表情を少し大きく

  • ジェスチャーも少し広く

  • 姿勢はよりシャキッと

この「20%増し」が、オンライン環境に吸収されるエネルギーを補ってくれます。

ミニサマリー:
オンラインはエネルギー吸収装置。20%の盛りが“ちょうど自然”に見える。

要点整理

  • オンラインではエネルギーが自動的に弱く見えるため、意図的なコントロールが必須

  • 声・表情・ジェスチャーを最適化すると、画面越しの説得力が劇的に向上

  • グリーンスクリーン使用時は“前方向ジェスチャー”が最も効果的

  • 「20%盛った自分」がオンラインでは“自然で魅力的な話し手”に見える

オンライン時代のプレゼンスをさらに高めたい方へ。

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日本企業・外資系企業のビジネスリーダーに向けて、「画面越しでも伝わる説得力」を体系化して提供しています。


デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。

東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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