リーダーシップ

リーダーの自己認識ギャップとは?|部下が感じる現実と上司の自己評価のズレを埋める方法

あなたは「良い上司」だと思っていますか? それは、部下の評価と一致していますか?

景気の波、リモートワーク、成果主義の圧力——こうした環境の中で、リーダーの自己認識と現場の実感のズレが、かつてないほど組織を蝕んでいます。

Q1. なぜリーダーは「愚かな決断」と「困難な決断」を混同してしまうのか?

リーダーは、ときに難しい決断を迫られます。しかし問題は、それが「必要な決断」なのか「浅はかな思いつき」なのかを見誤ることです。

好景気では強気な採用、不況では無慈悲なリストラ。
株主価値や四半期決算への過度な執着は、リーダーの行動を歪め、部下の信頼を静かに削っていきます。

ミニサマリー
👉 決断の質は、部下の記憶に長く残ります。

Q2. なぜ不況後にリーダーへの不信感が残るのか?

不況時、理想論は消え去り、「やむを得ない」という言葉だけが残ります。
生き残った社員は、心のどこかでこう思っています。

「今回は助かったが、次は自分かもしれない」

この記憶は消えません。
業績が回復しても、リーダーへの根深い不信感は組織の底流に残ります。

ミニサマリー
👉 不況時の振る舞いは、回復期のエンゲージメントを左右します。

Q3. なぜ「自分の動機=部下の動機」だと思ってはいけないのか?

多くの新任リーダーは、「自分を突き動かすものが、部下も動かすはずだ」と無意識に考えます。

しかし、キャリア段階、価値観、人生の優先順位は人それぞれです。
自分の世界観を押し付けるほど、部下のやる気は静かに失われていきます。

ミニサマリー
👉 動機づけは、個別対応が原則です。

Q4. リーダーと部下の間には、どんな「認識ギャップ」があるのか?

国際調査(15か国)では、顕著なズレが確認されました。

  • 意見の尊重

    • リーダー:86%が「重要」と認識

    • 部下:実感との間に28%のギャップ

  • 感謝・称賛

    • リーダー:85%が「動機づけになる」と回答

    • 部下:36%の実行不足を指摘

多忙な環境、とくに在宅・ハイブリッド勤務では、「聞いているつもり」「伝えているつもり」が増幅されます。

ミニサマリー
👉 意図と行動のズレが、信頼を削ります。

Q5. なぜ「Good job」は評価にならないのか?

「よくやった」「グッドジョブ」は、具体性がなく、心に残りません

効果的な承認には、構造があります。

効果的な称賛の4ステップ

  1. 感謝する
    「山崎さん、本当にありがとうございます」

  2. 具体的に褒める
    「あのレポートは分析が明確で、要点がすぐ分かりました」

  3. 価値を伝える
    「私の時間を大きく節約でき、重要な判断に集中できました」

  4. 継続を促す
    「ぜひ、これからも同じ貢献を続けてください」

ミニサマリー
👉 称賛は「技術」であり、学べます。

Q6. なぜ「自分の間違いを認める」のはこんなに難しいのか?

81%のリーダーは、「間違いを認めることが動機づけに重要」と理解しています。

しかし部下は、41%のケースでそれが実行されていないと感じています。

  • 年齢

  • 役職

  • 専門知識

これらは、指示を通す力になりますが、謝る力を奪う要因にもなります。

ミニサマリー
👉 謝罪は弱さではなく、信頼の通貨です。

Q7. なぜ今、自己認識が「必須スキル」なのか?

私たちは今、注意散漫の時代 × シニシズムの時代に生きています。

表面的なメッセージはすぐに見抜かれます。
だからこそ、リーダーにはこれまで以上の自己認識と誠実さが求められます。

多くのリーダーが参考にする Harvard Business Review が扱うテーマも、近年は一貫してこの点に集中しています。

ミニサマリー
👉 自己認識は、もはや「あると良いもの」ではありません。

Q8. 今日からできる、最初の一歩

  • 自分は本当に意見を聞いているか?

  • 称賛は具体的か?

  • 間違いを認めているか?

この3点を正直に振り返ることが、エンゲージメント回復の出発点です。

ミニサマリー
👉 改善は、内省から始まります。

要点整理

  • リーダーの自己評価と部下の実感には大きなギャップがある

  • 動機づけは一律では機能しない

  • 具体的な称賛と謝罪が信頼を生む

  • 自己認識は現代リーダーの必須条件

部下との認識ギャップを可視化し、信頼を取り戻したいとお考えですか?

👉デール・カーネギー・東京に、リーダー向け 自己認識・エンゲージメント強化についての無料相談をお申し込みください。


デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。

東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。