日本で昇進を断る社員が多いのはなぜか?
なぜ日本では「昇進=モチベーション向上」にならないのか?
「優秀な人材なのに、なぜ昇進を断るのか?」
「なぜ日本のハイポテンシャル人材は前に出たがらないのか?」
外資系企業やグローバル本社の経営陣が、日本拠点で必ず直面するこの疑問。
実はこれは意欲の問題ではなく、文化・制度・リスク認識の問題です。
Q1. なぜ欧米では昇進を奪い合い、日本では辞退されるのか?
欧米では、昇進は「勝者の証」です。
能力主義・成果主義が前提となり、年齢や入社順はほとんど関係ありません。
一方、日本では昇進は人間関係・空気・リスクを伴う行為と認識されます。
「出る杭は打たれる」という価値観の中で、前に出ること自体がリスクなのです。
ミニサマリー
👉 日本では昇進は報酬ではなく「調整と覚悟を要するイベント」です。
Q2. なぜ年上の部下を持つことがそれほど大きな壁になるのか?
日本では年齢と役職の逆転は、心理的・文化的な負担が極めて大きいものです。
会議での発言、指示、評価――そのすべてに「空気」を読む必要があります。
欧米では「嫌なら辞めればいい」という発想が成立しますが、日本では転職や失敗が長期的なキャリアリスクになりがちです。
ミニサマリー
👉 昇進は「能力」ではなく「人間関係を壊す可能性」とセットで考えられます。
Q3. 日本型組織が“昇進リスク”を最小化してきた仕組みとは?
日本企業はこの問題を、同期一斉昇進と後見人(パトロン)制度で解決してきました。
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同期全員が同時に昇進 → 恨みや摩擦を回避
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上司が後見人となり部下を守る → 個人責任を回避
しかし外資系企業では、この「守ってくれる人」が異動で突然いなくなります。
ミニサマリー
👉 日本人社員にとって外資系での昇進は「守りがない高リスク行動」です。
Q4. なぜ日本では責任を取りたがらないように見えるのか?
日本の意思決定は集団責任が基本です。
成功は共有され、失敗も分散されます。
外資系企業では、結果責任は個人に帰属します。
失敗すれば、その人が切られる――この構造は、日本人にとって非常に恐怖です。
ミニサマリー
👉 「責任を持つ=キャリアを賭ける」という感覚が強く働きます。
Q5. 日本で次世代リーダーを育てるために、何をすべきか?
答えは明確です。
昇進させる前から、昇進後を体験させることです。
具体策:
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同期と差がつく「追加トレーニング」を先に提供する
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上司のアシスタント役として実務に関与させる
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昇進前から重要会議・海外会議に同席させる
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同期を率いるプロジェクトを任せ、反発は即対処する
ミニサマリー
👉 昇進は“突然の任命”ではなく“段階的な慣らし”が必要です。
Q6. なぜ配偶者(家族)を巻き込む必要があるのか?
日本では、昇進や転職は家族単位の意思決定です。
本人が納得しても、配偶者が不安なら前に進めません。
上司が夫婦で食事をし、将来像を説明する――欧米では考えられませんが、日本では極めて合理的です。
ミニサマリー
👉 日本では「家族の合意」が昇進リスクを下げます。
要点整理
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日本で昇進を断るのは、怠慢ではなく合理的判断
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昇進=人間関係・責任・将来リスクを伴う行為
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外資系は“守りの設計”を意図的に作る必要がある
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昇進は早期準備・段階移行・家族巻き込みが鍵
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