リーダーは完璧である必要があるのか? ― エンゲージメントを阻む4つのリーダーシップ盲点 ―
「リーダーは常に正しく、迷いなく決断すべき存在だ」
私たちは、知らず知らずのうちに、そんな前提をリーダーに求めてはいないでしょうか。
しかし現実には、完璧な人間など存在しません。
それにもかかわらず、多くのリーダーが「完璧であるかのように振る舞う」ことを選んでいます。
このギャップこそが、チームのエンゲージメントを下げる原因になっているかもしれません。
Q1. なぜリーダーは「自分が正しい」と示し続けてしまうのか?
リーダーは立場上、
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方向性を示す
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判断を下す
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責任を負う
役割を担います。
その結果、「自分のやり方が正しい」「迷いを見せてはいけない」という思考が強化されていきます。
キャリアを重ねるほど、その確信は積み上がり、やがて疑われない自分像を守ることが目的化する場合もあります。
ミニサマリー
確信の積み重ねは、時に柔軟性を奪います。
Q2. なぜこのリーダー像は通用しにくくなっているのか?
過去には、
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情報は上に集まる
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経験年数が知識量を決める
という時代がありました。
しかし現在は、
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情報は誰でもアクセス可能
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現場の方が最新情報を持つ
という環境に変わっています。
特に人材市場が流動化する中で、命令型・威圧型のリーダーシップは選ばれにくくなっています。
ミニサマリー
立場だけで人はついてこない時代になりました。
Q3. 研究が示した「4つのリーダーシップ盲点」とは?
近年のリーダーシップ研究では、チームのエンゲージメントを阻害する要因として、ハードスキルではなく、人間的スキルの欠如が浮き彫りになっています。
以下の4点が、特に重要な盲点として挙げられています。
盲点①:部下への「称賛・感謝」が不足している
忙しさの中で、
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声かけが減る
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成果は当たり前になる
結果として、「人は感情を持つ存在である」という前提が抜け落ちてしまいます。
調査では、約8割近くが「称賛があれば、より努力する」と回答しています。
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認める行為は、最も即効性のあるエンゲージメント施策です。
盲点②:自分の間違いを認めない
昇進競争の中で、「間違い=評価低下」と捉えられてきた背景があります。
しかし、間違いを認めるリーダーの方が、より尊敬され、影響力を持つという結果も出ています。
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完璧さより、誠実さが人を動かします。
盲点③:本当の意味で「聴いていない」
多くのリーダーは、
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聴いているつもり
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相づちは打っている
しかし、実際には
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マルチタスク
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頭の中は別の案件
という状態になりがちです。
半数以上が「上司は本当に話を聴いていない」と感じています。
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聴く姿勢は、注意の向け方で伝わります。
盲点④:一貫性と信頼性が揺らいでいる
信頼には2つの側面があります。
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外的信頼性:言ったことを実行する
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内的信頼性:自分の価値観と行動が一致している
多くのリーダーが、「忙しさ」や「状況判断」を理由に、この一貫性を崩してしまっています。
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信頼は、小さな行動の積み重ねで築かれます。
Q4. なぜ「自己認識」がこれほど重要なのか?
リーダーは、「自分はこう思っている」「自分はこう行動している」と考えがちです。
しかし、部下がどう受け取っているかが現実です。
認識のズレに気づかない限り、改善は起こりません。
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自己評価ではなく、他者評価が行動を変えます。
Q5. エンゲージメントと顧客満足はどうつながるのか?
エンゲージメントの高いチームは、
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顧客対応が丁寧
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問題解決が早い
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ブランド価値を高める
逆に、エンゲージメントの低いチームは、「最低限の仕事」に留まりがちです。
ミニサマリー
顧客体験の質は、内部の関係性の鏡です。
要点整理
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リーダーは完璧である必要はない
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人的スキルの欠如が、最大のエンゲージメント阻害要因
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称賛・傾聴・誠実さが信頼を生む
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自己認識を高めることが、成果への近道
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